- 新型コロナウイルス感染症の後遺症について
- コロナ罹患後のこんな症状はコロナ後遺症かも
- 当院での診療対象
- 多診療科の専門医が連携し、多角的に診察いたします
- コロナ後遺症を疑う時の検査
- コロナ後遺症の治療
- コロナ後遺症のよくある質問
新型コロナウイルス感染症の
後遺症について
新型コロナウイルス感染症の発症後、4週間以上が経過しても倦怠感や思考力・集中力の低下などの症状が残ることがあり、これらが新型コロナウイルス感染症の後遺症である可能性が指摘されています。
多くは徐々に改善していきますが、中には半年以上、症状が残ってしまうことがあります。
当院では、新型コロナウイルス感染症の後遺症に対する治療を行っております。お困りの方は、お気軽にご相談ください。
コロナ罹患後のこんな症状は
コロナ後遺症かも
新型コロナウイルス感染症の発症から4週間が経過しても、以下のような症状が続く場合には、後遺症の可能性を考えます。

- 倦怠感
- 思考力、集中力の低下
- 呼吸がしづらい
- 咳
- 筋肉痛、関節痛
- 胸痛
- うつ状態、不安
- 頭痛
- 発熱
- 動悸
- 味覚障害、嗅覚障害
- 立ちくらみ
- 脱毛
- 腹痛、下痢
- 不眠
当院での診療対象
新型コロナウイルス感染症の後遺症については、未だ十分に解明されていません。
当院では、保険診療の枠組みの中で、主に以下のようなケースにおいて診療を行います。

- 咳
- 動悸
- 息切れ
- 胸痛
- 味覚障害、嗅覚障害
※対象年齢は15歳以上とさせていただきます。
多診療科の専門医が連携し、多角的に診察いたします
当院には、内科・循環器・呼吸器をはじめ様々な専門医が在籍しております。
各専門医の知識、経験を活かして、原因や対策を明らかにするための最大限の努力をいたします。長引く不調、不安がございましたら、お一人で悩まずお気軽に当院にご相談ください。
コロナ後遺症を疑う時の検査
新型コロナ感染症の後遺症が疑われる場合には、主に以下のような診察・検査を行います。
後遺症の種類は多岐にわたるため、特に初診には時間をかけ、体系的な診察を行って参ります。
問診
新型コロナ感染症の発症日・診断された日、診断方法、症状とその経過、重症度、治療内容、ワクチン接種の有無などをお伺いします。
基本的な検査
全血球数、腎機能、電解質、肝機能、血糖値・HbA1c、炎症マーカー
息切れがある場合
BNP、胸部レントゲン検査、胸部CT検査、呼吸機能検査、心臓エコー図
動悸がある場合
Dダイマー、甲状腺機能、心電図検査、ホルター心電図検査、造影CT検査
胸痛がある場合
トロポニン、Dダイマー、心電図検査、心臓エコー図、胸部レントゲン検査、胸部CT検査
疲労感や倦怠感、
睡眠障害がある場合
甲状腺機能、FSS、STOP-Bang質問票、GAD-7、PHQ-9 など
筋肉痛・関節痛がある場合
炎症マーカー、CPK、自己抗体検査
記憶障害がある場合
モントリオール認知評価、ミニメンタルステート検査 など
コロナ後遺症の治療
新型コロナ感染症の後遺症に対する治療法は、現在のところ確立には至っておりません。
そのため、治療は対症療法が中心となります。薬物療法だけでなく、生活習慣における指導・アドバイス、運動療法・リハビリテーション、精神的なサポートなども行います。
生活習慣の指導・
アドバイス
問診や検査の結果をもとに、生活習慣の指導・アドバイスを行います。
具体的には、症状の誘因となる活動・行動を回避する、うつ病などの二次的な病気の出現を防ぐための対策をお伝えする、他の持病に対する治療をご案内するといったことが挙げられます。
薬物療法
痛みに対する痛み止め、咳に対する咳止め、痰に対する去痰薬など、症状に応じたお薬を処方します。症状が軽減することで、心身のご負担が軽減されます。
なお、抗ウイルス薬による後遺症(罹患後症状)への効果については、現在のところ確証が得られていません。
運動療法・
リハビリテーション
運動療法やリハビリテーションは、後遺症(罹患後症状)の改善に役立つとの一定の評価が得られています。ただし、強い運動は逆に症状を悪化させてしまうことがあるため、注意が必要です。
当院では、医師の指導のもと、理学療法士によるリハビリテーションを行っております。
心のケア
「これからどうなるんだろう」「いつ治るんだろう」といった患者さんのご不安に寄り添い、今後の見通しをお話しします。まわりからの目が気になる・理解が得られないといったお悩みについても、お気兼ねなくお話しください。
コロナ後遺症のよくある質問
コロナの後遺症は、治るものなんでしょうか?
新型コロナ感染症の後遺症(罹患後症状)については、未だ十分に解明されていません。しかし多くのケースで、時間の経過と共に改善が期待できます。その中で、各症状に合わせた治療を行うことで、健康とQOLを早く取り戻すことが可能です。
主に、どのような治療を行いますか?
厚労省の「新型コロナウイルス感染症診療の手引き」に基づき、生活習慣の指導・アドバイス、薬物療法、運動療法・リハビリテーション、心のケアなどを行います。
コロナ後遺症の治療には、保険が適用されますか?
はい、保険が適用されます。一部、保険適用外になるお薬を使用することもありますが、その場合も患者さんにご説明し、ご理解・ご同意を得ます。知らないうちに自費診療を受けていた、ということはありませんので、ご安心ください。
日常生活は、どのように過ごせばよいでしょうか?
心身の健康を保ち、免疫力を維持するためにも、規則正しいリズムを維持すること、食事・運動に気をつけましょう。ただし、激しい運動については医師とご相談の上、行うようにしてください。
その他、症状の誘因となる活動や行動を回避することも大切です。患者さんお一人おひとりに合わせた指導・アドバイスを行いますので、まずは一度、ご相談ください。