箸・ペンをもつと力が入らない・使いにくい

箸・ペンをもつと力が入らない・使いにくい

箸・ペンをもつと力が入らない・使いにくいお箸を持つ時、ペンを持つ時、うまく力が入らずに食べにくい・書きづらいということはありませんか?
スポーツやトレーニングなどで握力を使い、筋肉が疲労して一時的にこのような症状が出ている場合は、多くの場合問題ありません。
しかし、特に手や腕を酷使したわけでもないのに手に力が入らない、しびれている、あるいは痛いという場合には、頚椎症や手根管症候群、関節リウマチ、パーキンソン病などの病気を疑う必要があります。

その他にもこんな症状はありませんか?

その他にもこんな症状はありませんか?通常、症状は緩やかに進行していくため、ご自身ではなかなか気づけません。以下のような症状に気づいた時、あるいはまわりから指摘された場合には、お早めに当院にご相談ください。

  • 手や手指のしびれ、痛み、こわばりを感じる
  • 食べ物を箸からよくこぼす
  • 筆圧が低下した、字が下手になった
  • シャツのボタンを留めるのに時間がかかる
  • 物を掴む、小さな物を摘まむことが難しい
  • 裁縫など、以前できていたことが難しくなってきた

巧緻運動障害がある?ご自身でできる10秒チェック

巧緻運動障害とは

何らかの原因によって、ペンや箸をうまくつかえなくなる、シャツのボタンを留めるのに苦労するといったような手先の機能の低下が認められる状態を、巧緻(こうち)運動障害と呼びます。
それ以外にも、靴紐を結ぶ、小銭を摘まみ上げるといったさまざまな場面で、困難を感じます。

10秒チェック

10秒チェックじゃんけんの「グー」と「パー」を10秒間に何回できるか、というセルフチェック法があります。グーとパーのセットを1回と数え、10秒間に20回できない場合には、巧緻運動障害の疑いが強まります。

箸・ペンをもつと力が入らない・使いにくい原因

原因

箸やペンをもつと力が入らない、使いづらい巧緻運動障害の原因としては、脊椎・脊髄疾患、末梢神経の障害、脳疾患、血行障害、外傷、糖尿病、感染症などが挙げられます。
まずは内科や整形外科を、場合によっては脳神経外科を受診し、原因を突き止めましょう。

箸・ペンをもつと力が入らない・使いにくい場合に考えられる病気

腱や関節の病気

頚椎症

加齢などを原因として椎間板が変性し、頚椎に変形をきたし、脊髄や神経根が圧迫される病気です。
手や足のしびれや痛み、手のこわばりなどの症状を伴います。

詳しくはこちら

頚椎症性脊髄症

頚椎症のうち、首から腰まで伸びる「脊髄」が圧迫されるものを指します。

頚椎症性神経根症

頚椎症のうち、脊髄から枝分かれする神経「神経根」が圧迫されるものを指します。

詳しくはこちら

頚椎後縦靱帯骨化症

脊柱をつなぐ靭帯が骨化することで、脊髄や神経根が圧迫されるものを指します。難病の指定を受けています。

手根管症候群

手首に存在し、骨や靭帯に囲まれる「手根管」で正中神経が圧迫されることで、手・手指のしびれ、痛みといった症状が引き起こされます。原因としては、手の酷使が挙げられます。妊娠、更年期に伴う女性ホルモンのバランスの変化も、発症や悪化に影響します。

肘部管症候群

肘の内側の「尺骨神経」の障害によって、薬指・小指のしびれが生じます。またこの症状は、肘を曲げることで強くなります。原因としては、外傷、変形性関節症、尺骨神経脱臼、関節リウマチ、ガングリオン、骨折による肘の変形などが挙げられます。

腱鞘炎(ばね指・ドケルバン病)

腱と腱を包む腱鞘で炎症が起こっている状態を「腱鞘炎」と言います。
「ばね指」は、手指の付け根で発症する腱鞘炎です。指を伸ばそうとすると、ばねが跳ねるように勢いよく動きます。
「ドケルバン病」は、手首の親指側で起こる腱鞘炎です。同部位の痛みと腫れが認められ、痛みは親指を動かした時に増悪します。

変性性手指関節症

加齢、手指の酷使によって手指の軟骨が擦り減り、痛み、こわばりを引き起こす病気です。主に、人差し指~小指の関節で発症します。初めは指を動かした時に痛みますが、悪化すると安静時にも痛むようになり、手指関節の変形も見られます。

箸・ペンをもつと力が入らない・使いにくい方は当院までご相談ください

普段あまり意識しませんが、私たちは手・手指を非常に器用に使いこなして、さまざまな仕事・家事・趣味・スポーツなどをしています。
病気を早期発見するため、そして日常生活を快適に・楽しく過ごすため、箸やペンをもった時に力が入らない、使いづらいといった手・手指の症状が続く場合には、何らかの病気を疑い、受診してください。放置したために手の運動機能が戻りにくくなる、関節が変形するといったこともあるため、早めのご相談をおすすめします。