- 足の傷がなかなか治らない、
治りが遅い - 足の傷が治らない以外にも
こんな症状はありませんか? - 足の傷がなかなか治らない場合に考えられる原因と病気
- 足の傷が治らない時の受診の目安
- 足の傷がなかなか治らない場合は放置せずに病院へ
足の傷がなかなか治らない、治りが遅い
体に傷ができても、通常はその後自然に出血が止まり、自然に組織が修復され、自然に治ります。
しかし、何らかの原因によって傷がいつまでも治らない、逆に悪化するということがあります(難治性皮膚潰瘍)。
傷が長く体表にあると、感染のリスクが高くなります。また背景に重大な病気が隠れていることが少なくありません。特に糖尿病を原因とする場合、放置したために足の切断に至る、命に危険が迫るといったこともあります。
小さな傷であっても、治りが遅いと感じた時には、お早めに当院にご相談ください。
足の傷が治らない以外にも
こんな症状はありませんか?
傷の治りにくさに加えて、以下のような症状がある場合には、特に早急な受診が必要となります。

- 足が痛い、痛みで目が覚める
- 足裏の感覚が低下している
- 足裏に紙が張り付いているような感覚がある
- 足のかゆみ
- 足のむくみ
- 歩くと足が痛くなるが、しばらく休むとまた歩行を再開できる
- 足がいつも冷たい
- 足がよくつる
- つま先の色が悪い、黒っぽくなってきた
足の傷がなかなか治らない
場合に考えられる原因と病気
下肢閉塞性動脈硬化症・
下肢末梢動脈閉塞症
動脈硬化によって足の血管が狭くなったり、詰まったりする病気です。糖尿病などの生活習慣病のある方は、特に注意が必要な病気となります。
重症化し、足の切断を余儀なくされるケースも見られます。
段階別の主な4つの症状
代表的な4つの症状があります。
- 安静時の足の痛み
- 歩いていると足が痛くなるが、しばらく休むと歩行を再開できる(間欠跛行)
- 足の指などが青白くなる、冷たくなる
- 潰瘍、壊死
下肢静脈瘤
足の静脈にある弁が壊れたために、血管が瘤のように大きく膨らむ病気です。症状としては、以下のようなものが挙げられます。
- 足の血管がボコボコと盛り上がる
- 蜘蛛の巣状、網目状に血管が透けて見える
- 足の痛み、重い感じ
- 足がよくつる
- 足のむくみ
- 足の皮膚の変色
- 足のかゆみ
見た目以外の症状が、ほとんど現れないケースもあります。
糖尿病性足潰瘍
糖尿病に伴い、足の感覚が鈍くなるため、小さな傷に気づかないことがあります。これに加え、傷が治りにくい・感染を起こしやすいことから、どんどんと傷が悪化し、糖尿病性足潰瘍となります。
長く放置していると、最悪の場合には足の切断が必要になります。
皮膚がん
傷がなかなか治らないと思っていたら実は皮膚がんだったというケースもあります。
皮膚がんは、黒色~褐色のしみやホクロのような皮膚の変色、デコボコしたしこり、イボ状の病変として認められることもあります。
放射線潰瘍
過去に放射線治療を受けた部位で傷が治りにくい、潰瘍になったという場合には、放射線潰瘍を疑います。
静脈うっ滞性潰瘍
妊娠や肥満、立ち仕事などを原因として足の静脈の機能が低下したために、下肢静脈瘤や下肢静脈還流異常によって発生する潰瘍です。
足のむくみ、倦怠感、皮膚の色素沈着・硬化などの症状を伴います。
足の傷が治らない時の
受診の目安
日常生活において足など体表にできる傷は、通常1週間くらいで、長くても2週間程度で治癒します(傷痕が残ることはあります)。
以下のような場合には、自分で治そうとせず、当院にご相談ください。
- 1週間が過ぎたが、まったく良くならない・悪化している
- 2週間が過ぎたが、まだジュクジュクしている・傷口が汚くなってきた
- いつできたか分からないけれど足の傷を見つけ、状態が悪そう
特に糖尿病の方は、足の感覚が鈍くなっています。毎日お風呂で足裏をチェックする、白い靴下を履き出血を早期発見するといった方法で、傷の放置を防ぎましょう。
足の傷がなかなか治らない
場合は放置せずに病院へ
「足の傷がなかなか治らない」とだけ聞くと、それほど重大なことには思えないかもしれません。
しかし、このページでご紹介したように、下肢閉塞性動脈硬化症や糖尿病性足潰瘍など、最悪の場合には足の切断に至るような病気の症状として、傷の治りにくさが認められることがあります。
「そのうち治るだろう」「小さな傷だから」と放置せず、お早めに当院にご相談ください。