高尿酸血症(痛風)

高尿酸血症(痛風)とは

高尿酸血症(痛風)とは高尿酸血症は、血液中の尿酸が多すぎる病気です。
尿酸は代謝の過程で発生する燃えカスのようなもので、本来は尿へと排泄されることから、血液中で多くなりすぎることはありません。しかし、プリン体の摂り過ぎなどによって体内でできる尿酸の量が過剰になる、あるいは尿への排泄がうまくいかないことで、高尿酸血症を発症します。
高尿酸血症自体には、ほぼ自覚症状がありません。しかし適切な治療を行わずに放置していると、尿酸が足の関節などで結晶化し、激痛と腫れを引き起こします。これが、痛風です。

高尿酸血症が
引き起こす合併症

高尿酸血症が引き起こす合併症高尿酸血症の代表的な合併症として、まず痛風が挙げられます。
しかしそれ以外にも、高血圧、脂質異常症、狭心症・心筋梗塞、脳出血、腎臓病などを合併することがあります。
また、尿酸の結晶化によって腎臓障害、腎臓結石、尿管結石などを合併することも珍しくありません。

高尿酸血症・痛風の症状

先述の通り、高尿酸血症自体には特別な自覚症状がありません。
痛風をはじめとする合併症がある場合に、その合併症の症状が見られます。高尿酸血症は以下のように進行します。

無症候性高尿酸血症期

高尿酸血症ではあるものの、痛風を起こしていない時期です。
特に自覚症状はありません。

痛風発作期

尿酸が足の関節などで結晶化し、痛風を起こす時期です。足の関節などで激痛、腫れが起こります。症状は数日~2週間ほど続きます。
また痛風は何度も繰り返され、徐々に間隔が短く、症状が強くなります。

慢性結節性痛風期

進行すると、痛み・腫れが慢性化します。また関節の変形を起こすこともあります。
加えて、狭心症・心筋梗塞、脳出血、腎臓病、腎臓障害、腎臓結石、尿管結石などを合併した場合には、その症状が認められます。

高尿酸血症(痛風)の原因

高尿酸血症の原因は、血液中の尿酸が多くなり過ぎることです。主に以下の2つの要因によって、血液中の尿酸の量が多くなります。

尿酸が過剰に作られる

プリン体を多く含む食品を摂り過ぎるなどすると、その代謝の過程で発生する尿酸の量も多くなります。プリン体の多い食品としてよく「ビール」が挙げられますが、それ以外のアルコール、また内臓類・肉類・魚介類などにも比較的多く含まれます。

腎臓からの尿酸の排泄が
不十分

糖尿病、高血圧症などによって腎臓機能が低下していると、尿酸を尿へと十分に排泄できなくなり、血液中の尿酸の量が多くなります。利尿剤の影響で尿酸の排泄が不十分になることもあります。

健康診断と高尿酸血症と
診断されたら?検査方法

健康診断と高尿酸血症と診断されたら?検査方法健康診断などで尿酸値の異常を指摘された場合には、必ず再度医療機関を受診し、診断を受けるようにしてください。痛風を発症するまで、高尿酸血症に自覚症状は見られません。
検査では、血液検査や尿検査を行います。尿酸値が7.0mg/dLを超えた場合に、高尿酸血症と診断します。
その他、合併症の有無を確認するため、心電図検査、心臓エコー検査などを追加することもあります。

高尿酸血症(痛風)の
治し方・予防方法

生活習慣の改善

アルコールをはじめとするプリン体を多く含む食品の摂取を控えます。また近年は、果糖の摂り過ぎが高尿酸血症を悪化させることが分かっています。清涼飲料水、フルーツジュース、果物なども、摂り過ぎないようにしてください。
また肥満がある場合には、適度な運動療法と組み合わせ、減量に取り組みます。
糖尿病を合併している場合には食べ過ぎを控える、高血圧症を合併している場合には塩分摂取量を制限するなど、合併症に合わせた治療も必要です。

薬物療法

尿酸の生成を抑制する薬、尿酸の尿への排泄を促す薬などを使用します。
また痛風に対する薬物療法としては、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)を使用します。
その他、合併症がある場合には、合併症に応じた薬物療法を行います。

高尿酸血症(痛風)に関する
よくある質問

痛風になったら何科を受診すればいいですか?

痛風や高尿酸血症が疑われる場合には、内科、腎臓内科、循環器内科、リウマチ内科、あるいは整形外科などで診断や治療が受けられます。
他の生活習慣病を合併するリスクなどを考えると、内科や腎臓内科、循環器内科の受診がおすすめです。定期的な検査・治療が必要であるため、通いやすさなども考慮すると良いでしょう。

痛風になったらやってはいけないことは何ですか?

まず、プリン体を多く含む食品を控えるようにしましょう。意外なところでは、患部のマッサージや激しい運動が挙げられます。いずれも、痛みを悪化させるおそれがあります。また、アスピリンなど市販の鎮痛薬も、痛みを悪化させます。
痛みを和らげる簡単な方法としては、患部を高く上げること、冷やすこと、そして安静です。医療機関では、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)が処方されます。

痛風は放置しても大丈夫ですか?悪化するとどうなりますか?

痛風は一度きりのものではなく、何度も繰り返されます。そして繰り返すほど、発作の間隔は短くなり、痛み・腫れの症状は強くなります。また、関節が変形を起こすこともあります。
さらに、狭心症・心筋梗塞、脳出血、腎臓病、腎臓障害、腎臓結石、尿管結石といった合併症のリスクも高くなります。決して、放置してはいけない病気です。