- ロコモティブシンドロームとは
- ロコモティブシンドロームの
主な7つの症状をチェック - ロコモティブシンドロームの原因
- ロコモティブシンドロームと
骨粗鬆症の関係 - ロコモティブシンドロームの
診断基準 - ロコモティブシンドロームの
治療方法・リハビリテーション - ロコモティブシンドロームの
対策・予防するには
ロコモティブ
シンドロームとは
ロコモティブシンドローム(運動器症候群)とは、加齢に伴う筋力低下、関節・背骨の病気、骨粗しょう症などによって運動機能が低下している状態を指します。具体的には、要介護や寝たきりの人、あるいはそのリスクが高い人が該当します。
ロコモティブシンドロームとフレイルの違い
フレイルは、「加齢によって心身が衰えた状態」を指します。「健康な状態」と「介護が必要な状態」のあいだに位置する状態です。
運動機能の低下のみに言及されるロコモティブシンドロームとは異なり、精神的、あるいは社会的な問題が含まれています。
ロコモティブシンドロームとサルコペニアの違い
サルコペニアは、「加齢、病気、心不全などによって筋肉量が低下した状態」を指します。
運動機能の低下のみ言及されるロコモティブシンドロームとは異なり、QOLの低下、健康寿命などへの影響などの問題が含まれます。
ロコモティブシンドロームの主な7つの症状をチェック
1つでも該当する場合には、ロコモティブシンドロームが疑われます。

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片足立ちで靴下を履くことができない
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家の中でつまづく、滑って転ぶことがある
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階段を上がる時、手すりが必要である
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掃除機の使用、布団の上げ下ろしができない・難しい
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2kg程度の買い物をして持ち帰ることができない・難しい
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15分以上続けて歩くことができない
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青信号のあいだに横断歩道を渡り切れないことがある
ロコモティブシンドロームの原因
加齢・閉経後のエストロゲンの減少などによって骨密度が低下する「骨粗しょう症」、主に加齢によって膝の軟骨が擦り減る「変形性膝関節症」、背骨の酷使や肥満などにより脊柱管の狭窄・神経の圧迫をきたす「脊柱管狭窄症」は、ロコモティブシンドロームの3大原因と言われています。
その他、関節リウマチ、椎間板ヘルニアを原因としてロコモティブシンドロームになるケースも見られます。
ロコモティブシンドロームと骨粗鬆症の関係
骨粗鬆症とは、加齢、閉経後のエストロゲンの減少などを原因として、骨がスカスカになり骨折しやすくなる病気です。
ロコモティブシンドロームの3大原因の1つにもなっており、合併した場合には病態が一緒に進行します。進行を食い止めるためには、それぞれについて適切な治療を行うことが大切になります。
ロコモティブシンドロームの診断基準
垂直方向の移動能力を評価する「立ち上がりテスト」、水平方向の移動能力を評価する「2ステップテスト」、運動器の機能・症状、社会生活状況を評価する「ロコモ25」の3つのテストを行い、1つ以上のテストで年齢相応の基準を満たせなかった場合には、“将来的にロコモティブシンドロームになる可能性がある”と判定されます。
特に、「立ち上がりテスト」において両脚で30cmの台の上で立つことができない、「2ステップテスト」の値が0.9未満、「ロコモ25」の得点が24点以上のいずれかに該当する場合には、“移動能力の低下が進み、社会参加に支障を来たしている(ロコモ度3)”と判定されます。
ロコモティブシンドロームの治療方法・
リハビリテーション
骨粗鬆症や変形性膝関節症、脊柱管狭窄症、関節リウマチ、椎間板ヘルニアなどがある場合には、その疾患に応じた治療をまず行います。
その上で、食事療法、運動療法、リハビリテーションなどを行います。リハビリテーションでは、筋力トレーニングやストレッチ、可動域訓練によって、症状の緩和と運動機能の維持・向上を目指します。
ロコモティブシンドロームの対策・予防するには
ロコモティブシンドロームに近づいてから対策を講じるよりも、若いころから食事・運動習慣に気をつけておき、長期的な視点で、無理なく予防するのが理想です。20代や30代からの取り組みは、生活習慣病の予防にもつながります。
もちろん、年齢を重ねてからもロコモティブシンドロームを予防する意味はあります。健康に、明るく毎日を過ごすためにも、症状が気になった時にはお早めに当院にご相談ください。