- いびきが大きい・夜中に何度も
起きてしまう - いびきが大きい原因
- いびきが大きい場合に疑われる
病気 - 大きないびき・何度も夜中に
起きるのは睡眠時無呼吸症候群のサインかも - 危険ないびきの見分け方は?
- いびきが大きい・夜中に
何度も起きる場合は
早めにご相談ください
いびきが大きい・
夜中に何度も起きてしまう
いびきは、主に気道が狭くなることで発生します。アルコール、ひどい疲れ、あるいは睡眠薬などで筋肉が弛緩して気道が狭くなった時には、誰にでもいびきは起こり得るのです。
一方で、睡眠時無呼吸症候群や甲状腺機能低下症、脳梗塞などの病気を原因として発生するいびきもあります。
連夜のように大きないびきをかいている人、夜中に何度も目を覚ましてしまう人、いびきと共に無呼吸や日中の眠気などがある人は、病気を疑います。
いびきは病気?
心配いらない?
アルコール、疲労、睡眠薬などを原因とする場合には、それらの原因がある日だけいびきが出ます。そのため、そうでない日にいびきが出ないようであれば、それほど心配する必要はありません。
一方で、毎日のようにいびきが認められる場合には、やはり睡眠時無呼吸症候群などの病気が疑われます。また、いびきを伴わない睡眠時無呼吸症候群(中枢性)もあるため、注意が必要です。
少しでも心配な場合には、お気軽に当院にご相談ください。
いびきが大きい原因
いびきの原因には、以下のようなものがあります。
生活習慣
生活習慣が原因となるいびきです。これらの生活習慣が改善されれば、通常いびきも解消します。
- お酒の飲み過ぎ
- ひどい疲れ
- 睡眠薬
- 喫煙
アルコール、疲れ、睡眠薬は、筋肉を弛緩させることでいびきを引き起こします。
喫煙は、気道の炎症やむくみを招くため、いびきの原因となります。
鼻づまり
風邪、花粉症、鼻中隔湾曲症などによって鼻が詰まった状態になると、口での呼吸量が多くなります。口呼吸は下顎を下げるため、舌の根が気道側へと落ち込み、いびきをかく原因となります。
生まれつきの骨格
もともとの骨格を原因として、気道が狭くなりいびきを引き起こすことがあります。
- 首が短く太い
- 下顎が小さい
- 舌が大きい、厚い
- 顔の前後方向が短い
日本人を含めたアジア人は、骨格的に面長で前後方向が短いため、気道が狭くなりやすい(いびきをかきやすい)と言われています。
肥満
いびきの原因、そして睡眠時無呼吸症候群の原因としてもっとも多いのが肥満です。
首まわりの脂肪が多くなることで、気道が狭くなります。
国内外の多くの研究において、肥満といびき・睡眠時無呼吸症候群の因果関係が指摘されています。
いびきが大きい場合に
疑われる病気
睡眠時無呼吸症候群
睡眠中に何度も無呼吸状態に陥る病気です。全身で酸素が不足することから高血圧症、糖尿病、心血管障害、脳卒中、認知症などのリスクを高めます。また日中の強い眠気や倦怠感による仕事のミス、交通事故なども懸念されます。
- 睡眠中の無呼吸、いびき
- 夜中に何度も目が覚める、寝汗
- 起床時の頭痛、熟睡感のなさ
- 日中の強い眠気、倦怠感
- 集中力の低下
主に肥満を原因としますが、生まれつきの舌の大きさ、扁桃腺・アデノイド肥大などが原因になることもあります(閉塞性睡眠時無呼吸症候群)。
また、脳・神経・心臓疾患などによって呼吸がうまくできず、無呼吸状態になるケースも見られます(中枢性睡眠時無呼吸症候群)。
甲状腺機能低下症
その名の通り、甲状腺の機能が低下する病気です。甲状腺ホルモンの分泌が少なくなることで、以下のような症状が現れます。
その中で、舌の肥大、気道の筋肉の弛緩が、いびきの原因となります。
- 首(甲状腺)の腫れ
- 脈が遅い(徐脈)
- 食欲不振、体重増加
- 皮膚の乾燥、かゆみ、寒がり
- むくみ、舌の肥大、気道の筋肉の弛緩
- いびき
- 眠気、倦怠感
- 記憶力低下
- 便秘
- 無月経、無排卵
脳梗塞
動脈硬化、血栓によって脳の血管が詰まる病気です。
舌、気道の筋肉が弛緩することが、いびきの原因となります。すぐに救急外来を受診してください。
- 身体の左右の片側のしびれ、麻痺
- 呂律が回らない、言葉が出にくい
- いびき
- 視野が欠ける
- めまい
- 意識の低下
大きないびき・何度も夜中に起きるのは「睡眠時無呼吸症候群」のサインかも
いびきのある人の中でも、夜中に何度も目が覚めるという場合には、睡眠時無呼吸症候群の疑いが強くなります。
睡眠時無呼吸症候群では、呼吸状態と無呼吸状態を繰り返すことで、脳が覚醒するために交感神経が優位になり、目が覚めやすくなります。交感神経が優位になると、尿意も感じやすくなるため、「トイレに行きたいから目が覚めたんだろう」と頻尿の方を気にされる方もいらっしゃいますが、根本的な原因が実は睡眠時無呼吸症候群にあるというケースは少なくありません。
連夜の大きないびき、繰り返しの覚醒は「異常」と捉え、お早めに当院にご相談ください。睡眠時無呼吸症候群は、高血圧症・糖尿病・心血管障害・脳卒中・認知症などの病気のリスク、仕事のミス・交通事故などのリスクを伴う、危険性・QOLへの影響が大きな病気です。
危険ないびきの見分け方は?
睡眠時無呼吸症候群などの病気が疑われるいびきの特徴をご紹介します。
① 呼吸が止まる
(急に静かになる)
いびきをかいている途中で、急に静かになります。口元に耳を近づけると、無呼吸であるかどうかがおおむね判断できます。その後、しばらくして、いびきと共に呼吸が再開されます。
② 睡眠不足による昼間の
倦怠感、眠気
無呼吸によって睡眠の質が低下すること、夜中に何度も目が覚めることから、「しっかり寝たつもり」なのに日中にだるい、眠たいという状況が起こります。仕事のミス、あるいは交通事故にも繋がりかねない症状です。
③ いびきが一晩中続く
睡眠時無呼吸症候群では、いびきが断続的に、一晩中認められます。いびきが止まっている時間は、無呼吸になっている可能性が高くなります。
④ 起きない、反応がない
こちらは、脳梗塞などの脳卒中を起こしている場合に認められる症状です。
声をかけたり、身体をゆすっても目を覚ましません。
⑤ チェーンストーク呼吸
脳梗塞などの脳卒中が疑われる状態です。
①~④の症状が数十秒~2分程度の間隔で繰り返されます。
- 無呼吸になる
- 浅い呼吸から始まり、少しずつ深くなっていく
- 再度、浅い呼吸になる
- 再度、無呼吸に戻る(①に戻る)
呼吸の強弱が変化していく点が、睡眠時無呼吸症候群とは異なります。
⑥ 体(全体もしくは一部)が痙攣
意識障害を起こし、寝ているように見える状態でいびき・痙攣が認められる場合には、脳梗塞など脳卒中が疑われます。
いびきが大きい・
夜中に何度も起きる場合は
早めにご相談ください
睡眠時無呼吸症候群は、「いびきがうるさい病気」と軽く捉えられがちですが、実際はさまざまな重大な合併症を起こす可能性がある、危険度の高い病気です。加えて、日中の強い眠気から、居眠りや重大な事故にも繋がりかねません。
また、睡眠時無呼吸症候群以外にも、甲状腺機能低下症や脳梗塞の原因としていびきが認められることがあります。
いびきが大きいと家族に指摘されたり、夜中に何度も目が覚めるといった場合には、お早めに当院にご相談ください。