手足のしびれ(片側だけ)・だるさ

片側だけ手足がしびれる・だるい症状を放置していませんか?

片側だけ手足がしびれる・だるい症状を放置していませんか?体の左右どちらか片側だけ手や足がしびれる、だるいといった場合には、高血圧症や脊椎・脊髄疾患、脳腫瘍、脳出血などの重大な病気の可能性を考え、お早めに当院にご相談ください。
神経が圧迫されたり、脳が障害されるために、左右の片側(両側のこともあります)にしびれやだるさ、あるいは痛みなどの症状が現れます。

しびれについて

しびれは大きく、「感覚異常」によるものと「運動麻痺」によるものに分けられます。
感覚異常によるしびれは、脳へと感覚を伝達する感覚神経の異常によって発生します。正座をしたために、足がジンジンとするケースが身近な典型例です。
一方の運動麻痺によるしびれは、脳から体を動かすように指令を出す過程で、運動神経に異常をきたしたり、筋肉が衰えたりすることで発生します。
しびれについて診療する際には、この2つのしびれのどちらであるかを調べることがまず重要になります。

その他にもこんな症状はありませんか?

その他にもこんな症状はありませんか?
  • ジンジン、ピリピリ、チクチクと痛む
  • 皮膚の感覚が鈍い、ない
  • 冷たさや熱さを感じにくい
  • 手先の細かな作業ができない、困難
  • 手や足に力が入りにくい
  • よく物を落とすようになった
  • 歩きづらい、ふらふらする
  • ちょっと触れただけなのに異常に強い刺激を感じる

手足のしびれやだるさの原因と考えられる病気

手足のしびれ、だるさ、痛みなどが続く場合には、主に以下のような疾患が疑われます。

高血圧症

慢性的に血圧が高くなる病気です。繰り返し血圧を測定しても、最高血圧が140mmHg、あるいは、最低血圧が90mmHgを上回る場合に、高血圧症と診断されます。
自覚症状に乏しいものの、頭痛やめまい、耳鳴り、手足のしびれ・だるさ・脱力感、吐き気などの症状が見られることがあります。

高血圧症の合併症

高血圧症を放置して適切な治療を受けないでいると、血管の内側がボロボロになり、血管に関わる重大な合併症をきたすことがあります。

動脈硬化

血管がボロボロになり、硬く、もろくなってしまうことを動脈硬化と言います。
そして動脈硬化は、脳梗塞や脳出血、慢性腎臓病、網膜症などの病気のリスクを高めます。

脳に原因がある場合

脳卒中(脳血管障害)

脳梗塞、脳出血、くも膜下出血のことをまとめて「脳卒中」と呼びます。
脳の右側の血管が障害された場合には体の左側に、脳の左側の血管が障害された場合には体の右側に、しびれなどの症状が現れます。
その他の症状としては、頭痛、痙攣、呂律が回らない、言葉が出づらい、視野が狭くなるといったものが挙げられます。

脳腫瘍

はっきりとした原因が分からない原発性脳腫瘍、肺がん・乳がん・大腸がんなどの転移によって生じる転移性脳腫瘍に分けられます。
頭痛やけいれん、片側の手足のしびれ・感覚障害、言語障害、視力・視野の異常、高血圧、月経不順などのさまざまな症状を引き起こします。中でも多いのが頭痛ですが、無症状であるケースも少なくありません。

脊髄に原因がある場合

変形性脊椎症(頚椎症、腰椎症)

加齢に伴う椎間板の変性、骨棘、靭帯の肥厚などを原因として、首や肩、腰、手足などにしびれや痛み、こりなどをきたします。症状は、両側に現れることと、片側に現れることがあります。

頚椎椎間板ヘルニア

背骨1つ1つの間に存在し、クッション性がある「椎間板」が飛び出すことで、神経が圧迫される病気を、椎間板ヘルニアと言います。
頚椎椎間板ヘルニアでは、首の神経が圧迫を受け、首・肩・腕・手・下肢などの痛みやしびれ、こりといった症状が見られます。

腰椎椎間板ヘルニア

椎間板ヘルニアが腰椎で起こったものです。腰の神経が圧迫されることで、腰から太もも、ふくらはぎの痛み、下肢のしびれ・感覚低下、歩行障害、排尿・排便障害などの症状が引き起こされます。

詳しくはこちら

腰部脊柱管狭窄症

脊髄が通る「脊柱管」が狭くなり、腰部で神経が圧迫され、腰痛、下肢の痛み・しびれ・脱力感などの症状が引き起こされます。加齢、腰への大きな負荷などが主な原因となります。

詳しくはこちら

頚椎症性神経根症

頚椎症のうち、脊髄から左右へと枝分かれする神経根が圧迫されるものを指します。首や肩、背中、腕に痛み・しびれが現れます。

末端神経に原因がある場合

手根管症候群

手首の曲げ伸ばしの繰り返しなどを原因として、手根管の中を通り、手指・手の運動において重要な役割を担う正中神経が圧迫される病気です。小指以外の手指のしびれが典型的な症状として挙げられます。物を掴む、指でつまむといった動作が困難になります。

内科的疾患が原因の場合

糖尿病性神経障害

糖尿病の代表的な合併症の1つです。手や足(特に足)にしびれ、冷え、感覚低下、痛みなどの症状が現れます。多くは左右両方で症状が出現しますが、稀に片側だけに症状が現れることがあります。

糖尿病について詳しくはこちら

ビタミン欠乏

ビタミンB1、B6、B12、葉酸などのビタミンB群の不足によって、手足にしびれをきたすことがあります。お酒をよく飲む方は、特に注意が必要です。

その他

骨折などの外傷、スポーツ障害、リウマチ、痛風、不良姿勢、ウイルス感染、更年期障害などの症状の1つとして、手足のしびれやだるさ、痛みなどが現れることがあります。

 

受診の目安と病院で医師に伝えてほしいこと

  • いつから始まり、どれくらい続いているか
  • ずっとしびれたままか、断続的か
  • 左右両側か、片側か
  • 痛みなど他の症状の有無
  • スポーツ、仕事などによる身体の酷使の有無
  • 最近の生活習慣
  • 既往歴、家族歴
  • 服用中の薬

手足が片側だけしびれる・だるい場合は何科を受診するべき?

手足が片側だけしびれる、だるいという場合、まずは整形外科の受診をおすすめします。割合としては、整形外科疾患が原因となるケースがもっとも多いためです。
脳神経外科などでの精密検査が必要になった場合には紹介を受け、できるだけ早く受診するようにしましょう。
当院では整形外科の病気についてはできる限り対応し、より専門的な検査や治療が必要になった場合や、脳神経外科での検査が必要と判断した場合には、提携する高次医療機関へとご紹介します。
なお、片側の手足のしびれに加え、激しい頭痛、痙攣、呂律が回らない、言葉が出づらい、視野が狭くなるといった症状が現れた場合には、脳卒中を疑い、救急外来を受診するようにしてください。