呼吸器内科について
呼吸器内科では、気管・気管支・肺といった、呼吸に関する臓器を専門に診療します。
風邪やインフルエンザはもちろん、喘息、肺気腫、慢性閉塞性肺疾患COPD、睡眠時無呼吸症候群、肺がん、気胸、結核、肺炎、気管支炎、間質性肺炎など、幅広い呼吸器疾患の診断や治療を行います。
咳や痰、血痰、息切れ、喘鳴、胸痛、発熱などの症状がございましたら、お気軽に当院の呼吸器内科にご相談ください。
当院の呼吸器内科では、呼吸器の専門医が診療を行っております。
当院の呼吸器内科の特徴
呼吸器専門医による診療
日本呼吸器学会の専門医が診療を行います。
呼吸器疾患に関する十分な経験、幅広い知識に基づいて、正確な診断と適切な治療を提供して参ります。安心してご相談ください。
多診療科、多職種での
チーム医療で安心
当院は、内科、循環器内科、糖尿病内分泌内科、整形外科、リハビリテーション科にも対応しております。必要に応じて、これら他の診療科、また多職種と連携しながら、チーム医療を行います。
症状や疾患ごとに複数の医療機関に通う場合と比べて、より包括的な治療が可能になり、通院のご負担も軽減されます。
なお当院では、訪問診療にも対応しております。
こんな症状は呼吸器内科を
受診してください
以下のような症状がございましたら、お早目に当院の呼吸器内科にご相談ください。咳などの症状が夜間・早朝だけ出る、特定の季節や気候の時だけひどくなるといった時も、呼吸器の疾患が疑われます。

- 咳
- 痰が多い、血痰
- 呼吸が苦しい
- 息切れ、動悸
- 喘鳴(ゼイゼイ、ヒューヒューという異常な呼吸音)
- 胸痛
- 喀血(咳と一緒に血が出る)
- 発熱
呼吸器内科で対応する疾患
喘息
慢性的な炎症が続く気道が狭くなり、呼吸がしづらくなる病気です。ダニ・真菌などを原因とするアレルギー性のものと、ストレスなどを原因とする非アレルギー性のものに分けられます。咳、息苦しさ、喘鳴などの症状を伴います。
小児喘息
子どもに見られる喘息の一形態で、主に気道の炎症や過敏性によって引き起こされます。この状態では、気道が狭くなり、息苦しさ、咳、喘鳴(ぜんめい、呼吸時のひゅーひゅー音)などの症状が現れます。特に夜間や早朝に症状が悪化することが多いです。
咳喘息
喘息と病態が似ていますが、症状は咳のみで、息苦しさや喘鳴は見られません。風邪でもないのに咳だけが長引いているという場合には、咳喘息を疑います。放置すると喘息へと悪化するおそれがあるため、2週間以上咳が続く場合はご相談ください。
マイコプラズマ肺炎
マイコプラズマという細菌の感染によって起こる肺炎です。14歳以下の若い世代でよく見られます。まず発熱、倦怠感、頭痛といった風邪のような症状が見られ、遅れて咳などの呼吸器の症状が現れます。細気管支炎、髄膜炎を合併することもあります。
咽頭炎・扁桃炎
咽頭炎では、鼻・口の奥にある咽頭で炎症が起こります。ウイルス・細菌の感染、喫煙、のどの酷使などを主な原因とし、のどのかゆみ・痛み、声がれ、咳、痰といった症状を伴います。
扁桃炎では、口の奥にある口蓋扁桃で炎症が起こります。ウイルス・細菌の感染を主な原因とします。症状としては、激しいのどの痛み、頭痛、高熱、倦怠感、扁桃の腫れ、白い膿などが挙げられます。
気管支炎
気管や気管支で炎症が起こる病気です。主にウイルス感染を原因として発症します。発熱、咳、痰、倦怠感、食欲不振、胸痛などの症状を伴います。もともと気道が狭い子どもの場合には、喘鳴も見られます。
気管支拡張症
気管支が異常に広がり、咳、痰、息苦しさ、倦怠感などの症状を引き起こす病気です。その他、血痰、喀血が見られることもあります。また、肺炎を合併するケースが少なくありません。はっきりとした原因が特定できないこともあります。
COPD
(慢性閉塞性肺疾患)
慢性気管支炎や肺気腫といった病気の総称です。主に喫煙を原因として、肺で炎症が引き起こされます。慢性的な咳、痰、息切れなどの症状を伴います。ほとんどが、喫煙習慣がある・あった中高年の方に発症します。
肺がん
気管支・肺の細胞ががん化します。初期はほぼ無症状ですが、次第に咳、痰、息切れなどの症状が現れます。健康診断などで偶然発見されるケースも少なくありません。
肺結核
肺での結核菌の感染を原因として起こります。症状としては、長引く微熱、咳、痰、血痰、倦怠感、胸痛、呼吸困難、食欲不振などが挙げられます。ただ、あまり症状は目立たず、それゆえ発見が遅れがちです。
肺気胸
肺から空気が漏れ、肺がへこんでしまう病気です。突然の胸の痛み、呼吸困難などの症状を伴います。もっともよく見られる自然気胸は、痩せた背の高い20歳くらいの男性に発症しやすい傾向があります。
間質性肺炎
肺の間質(肺胞の壁)で炎症や損傷が起こる病気です。身体を動かす時に起こる息切れ、痰のからまない乾いた咳が特徴的な症状となります。進行すると、安静時にも息切れが出るようになります。
睡眠時無呼吸症候群
就寝中に無呼吸・低呼吸が繰り返される病気です。「いびきの原因となる病気」としてよく知られていますが、日中の集中力低下、眠気だけでなく高血圧・脳卒中・心筋梗塞などの発症リスクを高める、放置した場合の危険度の高い病気でもあります。当院では、運動療法、食事栄養療法、CPAP療法に対応しております。
呼吸器内科の主な検査
- 胸部レントゲン検査
- 胸部CT検査
- 肺機能検査
- 気管支鏡検査
- PET‐CT検査 など