階段を上るだけで
息切れする…
階段を上がるなどの軽い運動でハアハアと息が切れる、呼吸困難になるということはありませんか?
息切れ・呼吸困難は、脳からは呼吸の指令が出ているのに、血中の酸素・二酸化炭素濃度などがかみ合わない場合に起こる症状です。
激しい運動をして息切れをするのは当たり前のことで、心配する必要はありません。ただ、これまで難なくできていたことが息切れ・呼吸困難で辛いという場合には、何らかの病気を疑う必要があります。特に、横になると逆に苦しい(座っている方が楽)という人は注意が必要です。
息切れ・呼吸困難の症状
呼吸困難とは、息切れ、呼吸が苦しい、息が詰まる、空気を吸いづらい・吐きづらいといった呼吸に伴う不快感の総称です。その他、胸がドキドキする、痛い、締め付けられる感じがすると表現されることもあります。

- 早足で歩くだけで息が切れる
- 階段を上ると息が切れる
- 平坦な道でも長く歩いていると息が切れる
- 家事をしていると息切れする
- 同年代の人と歩いていて、自分だけ息が切れる
- 身体を動かすと息切れがするので辛い
ポイントとなるのは、以前まで難なくできていたことが、息切れによって辛くなっているかどうかです。「歳のせいだから」と甘く見ず、一度、当院にご相談ください。
息切れ・呼吸困難の原因
息切れ・呼吸困難の原因には、以下のようなものがあります。
運動不足・運動量が多い時
激しい運動をすれば、誰でも息が切れます。特に、運動不足の人が急に身体を動かした時には、すぐに息が切れるということがあります。
早足、階段の昇降、平坦な道の歩行、家事など、比較的軽い運動で息切れ・呼吸困難が出るという場合には、病気の可能性も考えます。
ストレスや緊張
強いストレス下にある時、ひどく緊張している時などは、無意識に呼吸が浅くなるため、息が切れやすくなります。
ストレス・緊張が解けて元に戻るようでしたら、特に心配はありません。
病気(心臓・肺)
狭心症や心筋梗塞、心不全、気管支喘息、慢性閉塞性肺疾患(COPD)などを原因として、息切れ・呼吸困難を起こすケースです。
息切れ・呼吸困難を
引き起こす病気をチェック
心不全
狭心症、心筋梗塞、高血圧症、心臓弁膜症などを原因として、心臓のポンプ機能が低下している状態です。動悸や息切れ・呼吸困難、疲労感、倦怠感、むくみ、咳・痰、体重増加など、さまざまな症状を伴います。
心筋症
遺伝子の変異などを原因として心筋に異常をきたし、心臓のポンプ機能が低下します。症状としては胸の圧迫感、労作時の息切れ、動悸、めまい、失神などが挙げられます。突然死の原因になることもあります。
気管支喘息
アレルギーによって炎症が起こった気道がだんだんと狭くなり、息苦しさ、咳、喘鳴などの発作的な症状が引き起こされます。
貧血
全身の臓器に十分な酸素が運ばれなくなることで、息苦しさや動悸、ふらつき、めまい、疲れやすさなどの症状が引き起こされます。
間質性肺炎
肺にある肺胞の壁(間質)に炎症・損傷が起こることで、血液から酸素を取り込みづらくなり、労作時の呼吸困難、咳といった症状が見られます。
慢性閉塞性肺疾患
主に喫煙を原因として気管支で炎症が起こり、気道が狭くなる病気です。咳、痰、呼吸困難などの症状を伴います。
腎不全
老廃物を尿へとうまく排泄できず、体内に水分が溜まります。心臓に負担がかかり心不全の原因となったり、老廃物の毒素が各臓器の機能を低下させることから、呼吸困難を伴うことがあります。
息切れ・呼吸困難の
診断と治療方法
息切れ・呼吸困難の
検査方法
主に心臓・肺の状態を調べるため、血液検査、動脈酸素飽和度の測定、脈拍数の測定、呼吸機能検査、心電図検査、24時間ホルター心電図検査、心エコー検査、レントゲン検査、CT検査、MRI検査などを行います。
息切れ・呼吸困難の
治療方法
息切れ・呼吸困難の治療では、原因となっている疾患の治療が行われます。
日常生活に大きな支障をきたしいている場合には、酸素ボンベの携帯、在宅酸素療法が必要になることもあります。
息切れ・呼吸困難が起こった時の対処方法
息切れや呼吸困難になった時、呼吸状態を少しでも良くするためには、以下のようなことが大切になります。
まずは、呼吸を整えること
椅子やベッドに腰かけ、机に腕を載せる・膝に手をつくとった方法でやや前かがみになりましょう。
前傾姿勢により、呼吸が整いやすくなります。
座る場所がない場合
近くの手すりなど安定したものを掴む、壁にお尻をつける、壁に手をつくといった方法で、身体をできるだけ安定させます。
その上で、やや前かがみの姿勢を取ります。
呼吸の仕方
腹式呼吸と口をすぼめた呼吸を組み合わせることで、息切れ・呼吸困難が治まりやすくなります。
腹式呼吸
鼻から息を吸う時にお腹を膨らませ、口から息を吐くときにお腹をへこませるという呼吸方法です。
いきなり腹式呼吸をしようとしても、なかなかできません。普段から練習をしておくと、いざという時に安心です。
また腹筋を鍛えると、腹式呼吸をしやすくなります。
口をすぼめて呼吸
鼻から息を吸い、口をすぼめて息を吐き出します。
吐き出す時は、吸い込む時の2倍の時間をかけます。