- 背中が丸くなり、身長が縮む…こんな症状はありませんか?
- 骨粗鬆症とは
- 骨粗鬆症が引き起こす骨折と合併症
- 背中が丸くなり、身長が縮む原因と骨粗鬆症の関係性
- 年をとって背中が丸くなる・身長が縮んでしまう状態を予防するには
背中が丸くなり、身長が縮む…こんな症状はありませんか?
年齢を重ねると「背が縮んだ」ということが起こります。この現象を、単に「歳のせいだ」と決めつけるのは危険です。
骨粗鬆症という、骨折しやすくなる病気によって、身長が縮んでいる可能性があるためです。骨粗鬆症では、主に以下のような症状が見られます。

- 20代の頃より2cm以上身長が縮んだ
- 背中や腰が丸くなってきた
- 姿勢が良くないと指摘された
- 背中や腰に痛みがある
- 尻もちなどの軽い衝撃で骨折した
骨粗鬆症とは
骨粗鬆症とは、骨がスカスカになり、骨折しやすくなる病気です。尻もちや軽い転倒、場合によっては咳・くしゃみなど、本来であれば骨折には至らないような弱い衝撃で骨が折れてしまいます。
主な原因は、加齢と女性ホルモンの減少です。女性は特に閉経を境に女性ホルモンの量が急激に減少するため、骨粗鬆症のリスクも高くなります。発症率の男女比は1:4と、実際に明らかな性差があります。
骨粗鬆症や、食事や運動によって予防することが可能です。40歳以上の女性、そして男性も60歳になってからは、定期的に骨密度検査を受けることをおすすめします。
骨粗鬆症が引き起こす骨折と合併症
骨粗鬆症を原因としてわずかな衝撃で骨折することを、「脆弱性骨折」と言います。
具体例には、以下のようなケースが挙げられます。

- 両手で物を持ち上げるなどした時の腰椎など背骨の骨折
- その場での転倒による太もも、腕、手首などの骨折
- 尻もちによる腰椎など背骨の骨折
- 咳やくしゃみによる肋骨の骨折
特に背骨や大腿骨を骨折した場合、入院・手術・療養などによって筋力低下が進み、ご高齢の方は寝たきりのきっかけになってしまうことがあります。
年齢を重ねると、一度の骨折がその後の人生を大きく変えてしまう可能性も高くなります。骨折をする前に骨粗鬆症を予防すること・治療することが大切です。
背中が丸くなり、身長が縮む原因と骨粗鬆症の関係性
背中や腰が丸くなる、身長が縮む原因の多くは、骨粗鬆症による背骨の圧迫骨折にあります。
それ以外の原因としては、腰椎椎間板ヘルニア、腰椎すべり症などが挙げられます。
いずれの場合も、当院の整形外科での診断・治療が可能です。
背骨の圧迫骨折
骨粗鬆症の人が両手で物を持ち上げた時、尻もちをついた時などに、背骨の一部が潰れるように折れてしまう「圧迫骨折」が起こることがあります。
圧迫骨折を起こした人の中には、「原因が思いつかない」という方も少なくありません。背中が丸くなった、身長が縮んだ、そして胸や腰の背骨に痛みがあるという場合には、特に原因が思いつかなくても、骨粗鬆症および骨折を疑い受診するようにしてください。
腰椎椎間板ヘルニア、腰椎すべり症
背骨(腰椎)の1つ1つの間にある椎間板という組織が飛び出す「腰椎椎間板ヘルニア」、腰椎がズレてしまう「腰椎すべり症」が原因になって背中が丸くなる・身長が縮むということもあります。
お尻、腰痛、太ももなど下肢の痛みやしびれ、間欠跛行、排尿障害などがある場合には、これらの疾患を疑い、受診をしてください。
年をとって背中が丸くなる・身長が縮んでしまう状態を予防するには
まず、すべての人に言えるのが、普段から姿勢を良くしておくことです。背筋を伸ばし、維持することで、腹筋や背筋など体幹の筋肉が鍛えられます。また、適度な運動は、筋肉を鍛えられる上、骨の形成を促す効果が期待できます。
骨粗鬆症の人の場合は、食事療法・運動療法・薬物療法を行います。運動療法については、誤った方法で行うと逆に骨折の原因となってしまうことがあるため、注意が必要です。運動の方法や強度、量は必ず医師の指示を守りましょう。
骨粗鬆症をきちんと治療すること、予防することが、背中が丸くなる・身長が縮んでしまうリスクを少なくすることに繋がります。