禁煙外来

禁煙外来について

禁煙外来について健康への影響、値上がり、吸える場所の減少、においなどを気にされて禁煙を希望される方が増えています。しかしよく言われるように、ニコチンへの依存によってたばこはなかなかやめられるものではありません。禁煙に失敗してしまう原因は、意志の弱さではなく、その依存性の高さにあります。
禁煙外来では、禁煙補助薬を用いて患者さんの禁煙をサポートします。ただお薬を処方するだけでなく、辛さに寄り添い、禁煙を続けるコツ・失敗しないコツなどについても、アドバイスいたします。

禁煙外来の効果・成功率

自力での禁煙の場合、成功率は約10%と言われています。一方で禁煙外来を利用した場合、成功率は70~80%まで上昇します。
お薬の効果だけでなく、医師に見守られていること、喫煙の危険性・依存性を正しく理解できることなども、高い成功率を後押ししているものと思われます。

たばこはなぜ体に悪いのか

さまざまながんのリスクを高める

たばこの煙には、60種類以上の発がん性物質が含まれます。
習慣的に喫煙をすることで、喉頭がん、咽頭がん、口腔がん、食道がん、胃がん、肺がん、膵臓がん、膀胱がん、子宮頸がんといったがんのリスクが高くなることが分かっています。

動脈硬化および心筋梗塞・脳卒中の
リスクを高める

喫煙は、血管を硬くもろくする「動脈硬化」を進行させます。
この動脈硬化は、全身の血管で進行するため、心筋梗塞や脳卒中など、命に関わる疾患のリスクを高めます。

慢性閉塞性肺疾患(COPD)の
リスクを
高める

たばこの煙に含まれる有害物質は、気道や肺胞を障害し、慢性閉塞性肺疾患(COPD)のリスクを高めます。息切れ、呼吸の低下などにより、日常生活への大きな支障をきたします。
慢性閉塞性肺疾患の方のうち約90%が、喫煙者です。

家族、まわりの人への
健康被害

たばこの先から出る煙(副流煙)、喫煙者の口から吐かれる息を家族・まわりの人が吸うことで、ここまでご紹介したがん・心筋梗塞・脳卒中・慢性閉塞性肺疾患のリスクが高くなります。
喫煙習慣は、ご自身だけでなく、まわりの大切な方の健康被害の原因となるのです。

ニコチン依存度
チェックリスト

以下の10項目のうち、5つ以上に該当する場合にはニコチン依存症と診断されます。

  • 自分が吸うつもりであった本数よりも、ずっと多くたばこを吸ってしまうことがある
  • 禁煙、本数を減らそうと試みて、できなかったことがある
  • 禁煙、本数を減らそうとした時、たばこが欲しくてたまらなくなることがある
  • 禁煙、本数を減らした時、イライラ・眠気・神経質・胃のむかつき・落ち着かない・脈が遅い・集中しづらい・手の震え、憂うつ、食欲増進、体重増加、頭痛などがあった
  • 上記症状を打ち消すため、またたばこを吸い始めたことがある
  • 重い病気にかかった時、たばこが良くないと理解しながら、吸ったことがある
  • たばこが原因で自分に健康問題が起きていると理解しながら、吸ったことがある
  • たばこが原因で自分に精神的問題(神経質・憂うつ・不安)が起きていると理解しながら、吸ったことがある
  • 自分がたばこに依存していると感じることがある
  • たばこが吸えないような仕事、付き合いを避けることが何度かあった

禁煙外来で健康保険が
適用される方

禁煙外来で健康保険が適用される方

以下すべての項目に当てはまれば、保険診療として禁煙治療が受けられます。

  • 1カ月以内に禁煙を始める意思がある
  • ニコチン依存症のスクリーニングテストの結果、依存性が認められる
  • 1日の喫煙本数×喫煙年数の値が200以上(※35歳以上の方のみ必要な条件です)
  • 禁煙治療を受けることに文書で同意している
  • 過去1年以内に保険診療として禁煙治療を受けていない
  • 入院中でない

当院で取り扱う禁煙補助薬

当院では、貼り薬であるニコチンパッチを使用した禁煙治療を行っています。
※現在チャンピックス(内服薬)は供給停止しているため、再開次第のお取り扱いとなります。

ニコチンパッチ(貼り薬)

皮膚からニコチン成分を吸収することで、吸えない辛さを和らげます。パッチを段階的に小さなもの(ニコチン含有量の少ないもの)へと張り替えることで、離脱症状を抑えながら禁煙することができます。
ニコチンパッチは、薬局・ドラッグストアでも購入可能ですが、医療機関で処方するパッチの方が用量が多くなっています。喫煙本数の多い方、喫煙年数の長い方は、医療機関での禁煙治療をおすすめします。

禁煙外来の流れ

1医師の診察

医師が診察を行い、禁煙する意思の確認、スクリーニングテストなどを行います。禁煙治療についてご不明・ご不安なことがあれば、お気軽にお尋ねください。
治療内容についてご理解・ご納得いただけましたら、治療開始日を決定します。

2治療開始

ニコチンパッチを貼ると同時に、禁煙を開始します。

3通院期間

2週間後、4週間後、8週間後、12週間後にご来院いただきます。

4治療終了

全12週で治療は終了です。
13週目以降も禁煙治療を継続する場合には、自費診療となります。

禁煙外来の費用

治療期間は12週間です。保険診療の条件を満たさない場合には、自費診療扱いとなります。

  保険(3割負担の場合) 自費(税込)
ニコチン
パッチ
5,000円
前後
●円

※診察のみの費用です。
※薬局によってお薬の値段が異なります。

禁煙外来でよくある質問

アイコスでも保険診療で対応してもらえますか?

はい、加熱式たばこも、通常の紙巻きたばこと同様、条件を満たせば保険診療として禁煙治療が受けられます。

禁煙治療中にどうしてもたばこが吸いたくなったらどうすればいいですか?

飴・ガム・氷を口に含む、深呼吸をする、水を飲む、歯磨きをするといった方法が有効です。たばこが吸えない環境に身を置く(スポーツをする・家から出て公共の施設を利用する・禁煙の店を選ぶ等)といった方法も、気を紛らわせるのに役立ちます。

禁煙治療で一番つらいのはいつですか?

個人差はありますが、禁煙を始めて3~7日あたりが、もっとも辛いようです。この時期を乗り越えれば、楽になってきます。

ニコチンの離脱症状にはどんなものがありますか?

喫煙への渇望の他、憂うつ、集中力の低下、眠気・不眠、めまい、疲労感、イライラ、空腹感、咳、胸の圧迫感など、さまざまな身体的・精神的症状が現れます。これらの症状は通常、禁煙開始後2~4週間程度で治まります。