- 何もしてないのに体重が増える、お腹が張る
- 急な体重増加はどのくらい?
受診の目安について - 急な体重増加・お腹の張りの原因
- 急な体重増加やお腹の張りから
疑われる病気 - 急な体重増加・お腹が張っている時の診断と治療方法
何もしてないのに
体重が増える、お腹が張る
食べ過ぎることが多くなったり、運動不足になると、人は誰でも太ります。肥満と深い関連を持つ病気としては糖尿病や脂質異常症などの生活習慣病がよく知られていますが、食べ過ぎや運動不足があったわけでもないのに体重が増えた、お腹が張ったという時には、他の病気も疑う必要があります。
特に原因が思い当たらないのに短期間で体重が増えた・お腹が張ってきたという場合には、お早めに当院にご相談ください。
急な体重増加はどのくらい?受診の目安について
たくさん食べたために体重が増えた、そして食べる量を減らしたら体重も減ったということであれば、正常な体重の変化と言えます。
一方で、食べる量は変わらない・減ったのに太る、運動量が変わらない・増やしたのに太るという場合には、病的な原因を疑い、医療機関を受診しましょう。
その他、息切れや動悸、むくみなどの他の症状がある場合も、同様に受診が必要です。
受診の際には、おおよそどれくらいの期間でどれくらい増えたかを教えていただければ、より正確な診断に役立ちます。
急な体重増加・
お腹の張りの原因
むくみ
(水分バランスの乱れ)
心臓・腎臓の病気、ホルモン異常、薬の副作用などを原因として、体がむくみ、体重が増加することがあります。立ち仕事や塩分の摂り過ぎなどでも一時的なむくみは起こりますが、慢性的なむくみについては心不全や心筋症が原因となっていることもあるため、放置せずご相談ください。
ホルモンバランスの乱れ
甲状腺ホルモン、副腎皮質ホルモン、インスリンなどのホルモンの分泌に異常をきたし、体重の増加が引き起こされることがあります。
食べ過ぎ
摂取カロリーが消費カロリーを上回ると、誰でも体重が増えてしまいます。感覚として食べる量が変わっていなくても、高カロリー食が多いと太ってしまうため、注意が必要です。また加齢によって基礎代謝、運動量も減っていくので、若いころと同じような食生活も太る原因です。
薬の副作用
抗精神病薬や抗うつ薬、ステロイド薬などの一部の薬は、その副作用として体重増加が起こることがあります。
妊娠の症状
胎児の存在とその成長、体液量の増加によって、短期間で体重が増加します。もちろんこれは正常な現象です。一般的に、妊娠初期・中期に体重が急増しますが、妊娠後期頃から、徐々に体重は減少します。
急な体重増加やお腹の張り
から疑われる病気
心筋症
心筋(心臓の筋肉)の異常によって、心臓のポンプ機能が低下する病気です。胸の圧迫感や運動時の呼吸困難、動悸、めまい、体重増加、失神などの症状を伴います。不整脈や心不全、あるいは突然死の原因となることがあります。
肺高血圧症
心臓から肺へと血液を送る血管(肺動脈)で高血圧が認められる病気です。息切れや倦怠感、体重増加、足のむくみ、失神、喀血などの症状が見られます。放置していると、命の危険を招く病気です。
腸閉塞
腸管の蠕動運動の低下や血流障害、手術後の癒着、腫瘍などを原因として腸管が閉塞し、便やガスを肛門に向けて適切に送り出せなくなった状態です。嘔吐、激しい腹痛、お腹の張りなどの症状を伴います。
過敏性腸症候群
血液検査や大腸カメラ検査では器質的異常が見つからない一方で、腹痛や下痢・便秘が慢性化する病気です。ストレス、食生活の乱れ、腸内細菌叢の変化などが原因になると言われています。
逆流性食道炎
加齢に伴う下部食道括約筋の緩み、肥満や不良姿勢による腹圧の上昇などを原因として、胃酸が逆流して食道粘膜が傷つく病気です。胸やけやゲップ、呑酸、咳、腹部の張りなどの症状が見られます。
胃腸炎
暴飲暴食、細菌・ウイルス感染、薬の副作用などを原因として胃や腸で炎症が起こる病気です。胃痛や吐き気・嘔吐、腹痛、腹部の張り、食欲不振、下痢、発熱などの症状が見られます。
便秘
偏った食習慣、水分・食物繊維の不足、ストレスなどを原因として、快適かつ十分な量の排便ができない状態を指します。大腸がんなどの病気が原因となっていることもあるため、便秘が続く場合には「体質だから」と決めつけず、医療機関を受診するようにしてください。
急な体重増加・
お腹が張っている時の
診断と治療方法
検査方法
聴診、血圧測定、胸部レントゲン検査、心電図検査、心臓超音波検査、血液検査などを行います。CT検査やMRI検査が必要になることもあります。
また必要に応じて、身長・体重測定を行い、BMIを確認します。
治療方法
主に、以下のような治療を行います。
原因となる病気の治療
原因となる病気が見つかった場合には、その病気に応じた治療が必要になります。
以下、運動・食事・薬物療法も、原因疾患に応じて調整します。
運動
有酸素運動で脂肪を燃焼させ、筋力トレーニングで基礎代謝をアップさせます。
むくみの改善という意味でも有効です。
食事
三大栄養素に加え、ビタミン・ミネラルも積極的に摂取しましょう。
減量の必要がある場合には、食べる量にも注意します。
薬物療法
必要に応じて、食欲を抑える薬、脂肪の吸収を緩やかにする薬などを使用します。